長男が、4歳で自閉症だと
診断されたとき
「子も不幸だし、親も不幸」
と主人に言い放った
その言葉を聞いて
「俺は幸せだ」
と主人が言った
「パパは、産んでいないから
私の気持ちは分からん」
と当時の私は、その優しい言葉を
受けとることが出来なかった
そんな心の余裕がなかった
ただ、悲しかった・・・
生まれてきて
まだ、4年しかたっていない長男
どんな事があっても
守り抜く
と子供を持つ母なら
(特に子供が幼い時なら)
強く強く心に誓う
なのに
守りきれない、
大きな悲しみだったのだ
今なら
障害があっても幸せになれる
と思っているけど
当時の私には
ただ、悲しくて・・・
心に余裕のない時は
他の人の優しさも受け取れない
でも、その後、
自閉症の子供の経験は
私の人生にとって
大きな財産を得ることになった
大変難しいといわれる
自閉症の子育てをして
何度も失敗したけど、
その人を丸ごと受け入れる
大切さを知った
今、その経験は仕事に活かされている
声や話し方のトレーナーとして
色々な人にレッスンしているが
昨日、ある受講者の方に
「鈴木先生は、承認の力が強い」
と言われた
「自然に承認してもらって、とても嬉しいですよ」
と受講者の方が言ってくださったのだ
これは
間違いなく
自閉症の子育てで学んだこと
そして、受講者の方からも
優しさや喜びを受けとっていることも
子育てを通じて磨きあげたこと、
すべて自閉症の子育てから
学んだことだ
自閉症の子育ては
辛い時も多かったけど、
人としての深みや優しさを
教えてくれた
人生には
無駄がないな